人生航路を知り夢を掴む

人はなぜ生まれなぜ死ぬのか。人はどのような人生を送れば良いのだろうか。古来より人は誰もがこのような疑問を持っていた。人は生まれる時代も国も家族も性別も性格も才能も自分の意思で決めることはできず生まれ落ちてくる。どんなに努力をしようが上手くいくこともあれば上手くいかないこともある。人生には意思だけではない様々な要因が重なり合っているようである。これらの要因が一体何なのかを突き止めようとした先人達の叡智が【算命学】である。

今から4000年程前に人間とは何かという問いに「人間は自然の産物である」という「自然思想」が生まれた。この思想こそが東洋思想の基盤となり後に道教・儒教・仏教の基本原理になる。この自然思想は、人は自分の意思で誰一人生まれていないという事実から生まれたものである。

では人は誰の意思で生まれてきたのだろうか?親の意思?仮にそうだとしても親は誰の意思で生まれてきたのか?

そのように突き詰めていくとやはり我々人間を生み出したのは自然界の諸々の事象である。この自然思想をベースに人間について考えていくと様々な謎が解けてくる。人間は自然の産物であるので生まれてから死ぬまで自然の法則に左右される。人間の寿命も健康も名誉も知恵も財産も幸福も全て自然の法則に影響される。であるならば自然の法則が分かれば人間の運勢もわかるのではないか。これが運勢学の始まりである。古代の先人たちはあらゆる自然の動きや流れを研究し分析した結果人間の意思ではどうにもならなかった世界を自然の法則から見出したのである。

算命学とは自然思想学と運勢学で成り立つ東洋哲学であり人間学であるである。もちろん人間の運勢を見ることができるので占いのような未来予測もできる側面もあるが霊感などを使用する占いではない。算命学は全ての技法に根拠があり理論のないものは技法として扱われない。精密な理論や技法を学ぶことは自然を知り自然を利用することになる。自然の法則がいかに人間に大きな影響を及ぼしているのかを知ることで自らの生きる役目を知る。命を使うと書いて使命。ひとりひとり違う使命を知りより良い生き方を探求することが算命学の目的である。